祇園祭 2011 その2
祇園祭 2011 その2
2011年7月。
今年の山一番、
霰天神山の御神体「天神像」。
霰天神山。
◎持田ノ眼◎
御神体「天神像」。
祇園祭山鉾巡行の話題のひとつは「山一番」。
今年は、霰天神山が山一番となった。
霰天神山の御神体は、菅原道真の「天神像」。
大きさは4cmにも満たないものであるが、
その御神力は偉大なものがある。
そもそもの始まりは、戦国時代、
永正年間(1504〜1521)のこと。
『応仁文明の乱』から復興しようとしつつあった
京の町で火災が発生した。
すると、突然、霰が降り出し、
その霰に混じって、一寸ほどの天神像が
空から舞い降りた。
以後、天神像は、霰天神山の山町で、
火除けの神として大切に祀られることとなった。
そのおかげか、霰天神山は、一度も火災の被害を受けること無く、
現在に至っている。
因みに、あまり知られていないが、
「永正」の元号を、後柏原天皇に勘申したのは、
菅原道真の末裔の菅原長直である。