蓮如井 音羽の里にある井戸。
◎持田ノ眼◎ 蓮如伝説に彩られた井戸。 延徳元(1489)年、水不足に悩む音羽の里で、 蓮如が杖で指し示した地面を掘り下げたところ、 水が湧き出た井戸、と伝えられる。 なお、音羽の里で、 水が枯れてしまったのには原因があった。 それは、奈良時代、音羽を訪れた行基が、 土地の女に飲み水を求めたところ、その女が、 行基の小汚い姿を見て断ったために、仏罰が下り、 「水の出ない土地」にされてしまったからと言われる。 奈良時代の仏罰を打ち破った蓮如井は、 かつて、この地が本願寺王国として 大いに栄えた証しでもある。