平城遷都1300年祭
平城遷都1300年祭
和銅(710)年の平城京への遷都から
平成22(2010)年で1300年に当たることを記念して、
平城宮跡をメイン会場に開催された官主導のイベント。
◎持田ノ眼◎
イベントの目玉は、
「再現された」と言う第一次大極殿である。
この論拠無き重層スタイルや、
貴重な遺跡の上に、このような建物を建てること自体が、
いいのか?悪いのか?
また、入場有料の平城京歴史館の展示で、
平城京造営の中心人物である元明天皇、藤原不比等の事績に、
触れられていないのは、いいのか?悪いのか?
加えて、関野貞博士や棚田嘉十郎氏ら先人たちの
平城宮跡保存に対する功績も、全く紹介されていないことは、
いいのか?悪いのか?
やはり「箱物イベント」なのである。
ともあれ、戦国時代ブームの昨今、今回のイベントで、
古代史分野に日が当たったのは、
大きな出来事であった。