道元禅師示寂地跡 建長5(1253)年、道元が入滅した地。
◎持田ノ眼◎ 高辻通西洞院西入に位置する。 道元が入寂したのは、 建長5(1253)年8月28日のことである。 弟子の覚念の屋敷で、その生涯を終えた。 病に罹った道元は、 波多野義重からの度重なる勧めで、 永平寺から上洛し、京の俗弟子である覚念の屋敷に滞在して、 医師からの治療を受けた。 けれども、道元の病は重く、 弟子の懐弉、覚念、義重らが見守る中、 遂に、この地で入滅したのである。 観光コースでは無く、下京の町中に建つ石碑なので、 見落とされがちである。