誓願寺 迷子の道標 道標石。
◎持田ノ眼◎ 「月下氷人石」。 道に迷った人は、 この道標石の左側の「さがす方」と彫られた面に、 そして、教える人は右側の「教ゆる方」と彫られた面に、 それぞれ質問と回答を書いた紙を貼り付ける。 直接尋ねた方が明らかに早いが、 そのような奥ゆかしさも京都の味わいのひとつで あったのかも知れない。 もっとも、昔は、各地の寺社の門前で見られたものと言われ、 庶民の生活の遺産として見れば、 まさに歴史の生き証人である。 現在では、そのような使い方をしている人は、 皆無である。