祇園祭 山一番 7月17日に行なわれる山鉾巡行で、 長刀鉾の直後を巡行する最初の山。 (写真は平成16年度の山一番「太子山」)
◎持田ノ眼◎ かつて山鉾巡行の順番を巡って、 山鉾町間で紛糾することが、しばしばあったため、 「くじ取り」を行なうことによって順番を決めるようになった。 「くじ取り式」は、室町時代中期、 『応仁文明の乱』後の明応9(1500)年から 行なわれて来たと言われる。 歴史ある「くじ取り式」で「山一番」を引き当てた山町では、 その年の「山一番」であることを誇らしく主張する。 なお、長刀鉾、函谷鉾、放下鉾、岩戸山、船鉾、 そして、北観音山、橋弁慶山、南観音山の計8基の山鉾は、 「くじ取らず」で毎年の巡行の順番が決まっている。