京都御所 軒廊 紫宸殿に連なる回廊。
◎持田ノ眼◎ 紫宸殿の東に位置する。 節会に際し、紫宸殿へ登る大臣らは、 天皇の指示を受けた内侍からの合図をきっかけに、 この軒廊を紫宸殿に向けて進む。 大臣は、この軒廊を、 「練歩」と言う独特の所作で歩かねばならなかった。 「練歩」とは、着ている衣服を全く動かすことなく歩く所作である。 このため非常に時間がかかった。 大臣を檜扇で招く内侍の姿や、 軒廊をゆっくりと歩く大臣の姿は、まさに雅そのものであり、 日本の文化のひとつである。