清水寺 朝倉堂(重要文化財) 五間三間。 入母屋造。 本瓦葺。 寛永10(1633)年、再建。
◎持田ノ眼◎ 開山堂の東側に位置する。 「法華三昧堂」とも呼ばれる。 永正7(1510)年に、 朝倉貞景が寄進したことから、 「朝倉堂」と呼ばれる。 堂内中央に置かれた厨子は、 重要文化財の指定を受けるもので、 十一面観音像が安置されている。 江戸時代に再建された建物であるが、 蔀戸と高欄の外観から、 王朝風の気品を感じる。 この朝倉堂は、轟門を入ってすぐ左手にあり、 多くの拝観者が目の前の本堂に注目してしまうため、 あまり注目されることがないのが、 惜しまれる。