渡月橋
渡月橋
大堰川に架かる橋。
◎持田ノ眼◎
全長155メートル。
平安時代、道昌によって架けられたとの伝承が残る。
また「渡月橋」の名は、亀山上皇によって名付けられたとされ、
それまでの「法輪寺橋」から改められたと言う。
「法輪寺橋」と呼ばれた謂れは、
法輪寺へ「十三詣り」を行なった子供が、
この橋を渡るまで後ろを振り返ってはならないとする約束事に
関係があると思われる。
渡月橋は別名「御幸橋」とも呼ばれる。
これは嵯峨天皇の行幸に因むものと言われている。
今のような渡月橋の原型は、江戸時代、角倉了以が成したとされ、
それ以前は、現在地よりも上流に架かっていた。
現在の渡月橋は、昭和9(1934)年の鉄筋コンクリート製。
欄干部分だけは風情を残すために木製となっているが、
だいたい10年に一度の割合で、自動車が、
その欄干に突っ込む事故が起こり、
欄干が大破している。
京都最大の観光地の名所であるだけに訪れる人も多い。