京都御所 静寛院宮板輿 明治維新後、静寛院宮(和宮)が、 京都で暮らしていた時に使われていた板輿。
◎持田ノ眼◎ 2009年春の一般公開の際に展示された。 驚くほどに質素な板輿である。 その金具部分には、 徳川家の紋所「三つ葉葵」が刻まれており、 静寛院宮が京都においても「徳川の女性」として、 生きたことを示すものである。 また、それだけに生まれ故郷である京には居辛かったのか、 静寛院宮は、江戸から名を変えた東京へと旅立つ。 当時の静寛院宮の心中に思いを馳せて見ると、 静寛院宮が内に秘めていた本当の強さが、 ヒシヒシと伝わって来る。