萬福寺 開山堂(重要文化財) 三間三間。 入母屋造。 本瓦葺。 寛文3(1663)年、建立。
◎持田ノ眼◎ 三門から境内に進むと、 左手に位置する。 開山の隠元禅師を祀る建物で、 伽藍の中でも重要な建物のひとつである。 萬福寺の伽藍中では、古い建物で、 裳階が付いているために、重層二階建に見えるが、 単層である。 裳階付の建物は、 他の日本の寺院にもよく見られるが、 宝珠や、卍の装飾等が、中国風で、 特徴的となっている。 大陸の趣を強く感じる建物で、 それは、そのまま江戸時代の日本人が受けた感覚の 追体験でもあることに気がつく。