扇塚 昭和35(1960)年、建立。 扇発祥の地を記念して建立されたもの。
◎持田ノ眼◎ 河原町五条の東、 五条大橋西岸に位置する。 平安時代末期、この場所には、 御影堂が建っており、源平による争乱の後、 平氏の平敦盛の室が、敦盛の死後、 御影堂の僧の祐寛によって得度し、 蓮華院尼と名乗った。 出家後の蓮華院尼は、 同寺の僧らと共に扇を作り、 亡き夫の供養を行なったと言われる。 以後、この地の周辺に扇作りの職人が集まるようになり、 やがて一大産地となったということを、 記念して建立された碑である。 交通量の多い場所にあるが、 足を止めて見る人は、ほとんどいない。