泉涌寺 楊貴妃観音堂 寄棟造。 本瓦葺。
◎持田ノ眼◎ 大門を入って右手側に拝観受付があり、 この楊貴妃観音堂は反対の左手側に位置している。 建長7(1255)年に、入宋していた湛海が、 持ち帰った聖観音像(重要文化財)を安置している。 この聖観音像は、玄宗皇帝が、 愛する楊貴妃に似せて等身大に作らせたものと伝えられ、 「楊貴妃観音」と呼ばれている。 その姿は、とても美しく、見る者を魅了する。 この「楊貴妃観音」は、かつては、 100年に一度しか公開されない秘仏であったが、 昭和31(1956)年から一般公開されるようになった。 洛陽三十三観音のひとつ。