相国寺 法堂
相国寺 法堂(重要文化財)
五間四間。
一重裳階付き。
入母屋造。
本瓦葺。
慶長10(1605)、再建。
◎持田ノ眼◎
「本堂」とも呼ばれる。
仏殿が焼失して以来、仏殿の役割も兼任しており、
方丈前に位置する。
豊臣秀頼によって再建されたもの。
内部中央には、
釈迦如来像、阿難像、迦葉像が安置されおり、
西壇には達磨像、臨済像、百丈像、夢窓国師像が、
東壇には足利義満像が、それぞれ安置されている。
天井に描かれた狩野光信による「蟠龍図」は有名。
また法堂の西側には、唐破風付の玄関廊があり、
この部分は、昭和9(1934)年の第一室戸台風で倒壊し、
修理されたものであるが、細部に至るまで、
安土桃山時代の禅宗様式の建築が施されており、
非常に評価の高い箇所である。
京都にある禅宗寺院の中では、最大の法堂(仏堂)である。
遠目で見ると、手前に松林があるためか、
それほど大きさを感じないのであるが、
徐々に、この法堂に近付くと、
その巨大さに圧倒される。
相国寺最古の建物である。