園城寺(三井寺) 三井の晩鐘 慶長7(1602)年、鋳造。
◎持田ノ眼◎ 「日本三銘鐘」のひとつ。 高さは2メートルを超え、重量は約2.2トンを誇る。 我が子を思いながら 琵琶湖に潜む盲いた龍神に、 龍神の子が無事であることを知らせるために、 そして、一年が無事に終わったことを知らせるために、 この鐘は撞かれ続けて来た。 この鐘が撞かれると、龍神は、その御礼として、 人々が幸せになれるように守護した。 こうして、除夜の鐘は、龍神の心を慰めるために、 また多くの人々が龍神によって幸せにして貰えるようにと、 百八回以上撞かれる。 この三井の晩鐘の音色は、 平成8(1996)年、「日本の音風景百選」に 選ばれている。