神護寺 硯石
◎持田ノ眼◎ 参道途中に位置する。 空海(弘法大師)が、 神護寺に居た時のこと。 天皇からの勅使が、空海に、 「金剛峯寺」の勅額を書いて貰うべく訪れたが、 折からの五月雨が豪雨となってしまい橋が流され、 対岸から川を渡ることが出来なくなり、勅使は、 神護寺にやって来れなかった。 それを見た空海が、勅額を対岸の石に立て掛けさせ、 この硯石で筆に墨を付け、その筆を、対岸目掛けて投げたところ、 勅額に「金剛峯寺」の文字が見事に 書かれた、と伝えられる。