大覚寺 御霊殿 三間四間。 入母屋造。 桟瓦葺。 江戸時代。
◎持田ノ眼◎ 「安井堂」とも呼ばれる。 拝観順路で言うと、 御影堂と五大堂との間に位置する。 元は蓮華光院(安井門跡)の御影堂で、 明治維新に吹き荒れた廃仏毀釈の嵐の中で、 明治4(1871)年、大覚寺への移築が持ち上がり、 翌明治5(1872)年に移築された。 このことから「安井堂」と呼ばれている。 現在は西向きであるが、 移築されてから昭和初期までは、 南向きに建てられていた。 内部には、法体姿の後水尾天皇像が安置されている。 また堂内の装飾等から、大覚寺が、 真言密教寺院であることを、 強く感じる建物である。