大徳寺 法堂(重要文化財) 五間四間(柱間七間六間)。 入母屋造。 本瓦葺。 寛永13(1636)年、再建。
◎持田ノ眼◎ 仏殿の北に位置する。 稲葉正勝の子の正則によって寄進された建物。 仏殿よりも先に建てられた建物で、 その建築様式は禅宗様式に徹しており、 なおかつ巨大であることから、 圧倒的な重厚感が漂う。 天井には、狩野探幽の「丸龍図」が描かれている。 勅使門、三門、仏殿、そして、この法堂と順に見て行くと、 禅宗文化の奥深さと、大徳寺の真髄を、 垣間見たかのような気分になれる。 なお屋根の四隅に配された鬼瓦が、 一箇所だけ龍になっており、 見逃せない。