萬福寺 大雄宝殿(重要文化財)
萬福寺 大雄宝殿(重要文化財)
本瓦葺。
三間三間。
入母屋造。
寛文8(1668)年、建立。
◎持田ノ眼◎
この大雄宝殿は、
天王殿の背後に建つ建物で本堂に相当する。
内部には本尊の釈迦如来坐像が安置されている。
この大雄宝殿は見所が多い。
まず大雄宝殿の前には、
「月台」と呼ばれる砂を敷き詰めた壇があり、
通常見慣れた日本の寺院とは異質な感じを受ける。
また正面の吹き放し部分の天井は、
所謂「黄檗天井」と呼ばれ広く知られるもので、
木材を蛇腹状に組み合わせてあり、
これも他の寺院とは趣きが異なる。
内部にある方柱も、
オランダが台湾に築城用建材として、
タイから海路運搬していたものが、台風によって長崎に漂着し、
それが萬福寺建立に寄進されたもの、
という伝承を持つ。