教王護国寺(東寺) 東大門(重要文化財) 鎌倉様式。 三間一戸。 八脚門。 本瓦葺。 切妻造。 建久9(1198)年、再建。
◎持田ノ眼◎ 東側に位置する八脚門。 別名は「不開門(あかずのもん、あけずのもん)」と呼ばれる。 延宝元(1336)年6月30日、 後醍醐天皇軍の新田義貞の部隊が、 東寺に陣を構えた足利尊氏の部隊を攻撃。 この時、尊氏は、この東大門を閉鎖することで、 新田部隊の攻撃から逃れられた。 以来、この東大門は、二度と開かれることは無くなったので、 「不開門」と呼ばれるようになったと伝えられる。 なお新田部隊と足利部隊の戦闘を物語る矢疵が、 この東大門には今も残されている。