高山寺 金堂 三間三間。 入母屋造。 銅板葺。 安土桃山時代。
◎持田ノ眼◎ 高山寺境内の一番奥まった高台に位置する。 この建物は、元々、 高台寺にあったものではなく、 寛永11(1634)年、仁和寺から 移築された建物である。 そのため、蔀戸や舞良戸等、見た目に、 王朝風が感じられて面白い。 内部は、内陣と外陣に分かれており、 内陣には、釈迦如来像が、 安置されている。 室町時代から戦国時代にかけての戦乱の傷跡が残る境内を、 ずっと登り詰めたところにある金堂は、 夏は青々とした葉の緑に包まれ、秋は紅葉に赤く染まり、 どこか異世界の赴きが漂って来る。