東福寺 三門
東福寺 三門
重層。
入母屋造。
本瓦葺。
五間三戸。
応永年間(1394〜1428)、建立。
◎持田ノ眼◎
羅門から境内に入ると、
この巨大な三門が目に飛び込んで来る。
禅宗寺院で現存する最古級の三門として広く知られるところである。
また古いだけでなく、
両脇には、山廊を備える等、
その規模の大きさは見る者を圧倒する。
さらに、この三門は、一階部分が高くなっていることで、
重厚さの中に、一種の爽快さも感じられる。
建築様式も独特で、
禅宗様式、大仏様式等が、
巧みに組み合わされ、それぞれの良さが、
使われている。
楼上にある「妙雲閣」の扁額は、
足利幕府第四代将軍の足利義持の筆によるものである。
その楼上二階室内に広がる彩色画と、
釈迦如来等の仏像群の迫力は圧倒的で、
この三門は内側にも独自の美の世界を秘めている。
これだけの三門が残されているのは、奇跡にも等しく、
どれだけ見ても見飽きることの無い三門である。
日本一の三門と呼ぶべき三門である。