大徳寺 仏殿(重要文化財) 三間三間。 入母屋造。 本瓦葺。 寛文5(1665)年、再建。
◎持田ノ眼◎ 三門の北に位置する。 京都の商人の那波屋常有によって寄進された建物。 見た目には、重層、即ち二階建てに見えるが、 実は裳階の存在によって、そう見えているだけで、 実際は単層である。 正面中央の須弥壇に、釈迦如来坐像が安置され、 その背後には、海北友松の「雲龍図」が描かれており、 さらに天井画として、狩野元信の「天人散華図」が描かれている。 仏殿の内部は、晴れた昼間でも薄暗いが、 よく目を凝らして、内部の様子を眺めると、 そこに新しい発見がある。