醍醐寺 金堂(国宝) 七間五間。 入母屋造。 本瓦葺。 平安時代、創建。 慶長5(1600)年、醍醐寺に移築。
◎持田ノ眼◎ 仁王門を通り進むと、 左手に位置している。 元は紀伊国有田郡湯浅にある 満願寺(現在の勝楽寺)の本堂であったが、 豊臣秀吉が、醍醐寺の再建事業の際に、 醍醐寺の金堂とするために移築した。 従って満願寺時代の姿に比べて、 堂の屋根が大きく高く取られている等、 細部に変更があるとされる。 内部に安置されている薬師三尊像(重要文化財)等も、 満願寺から移されたものである。 広い空間に建っているために、 一見するとこじんまりとした印象を受けるが、 近付くにつれて、その大きさと、 威厳を実感する。