園城寺(三井寺) 仁王門(重要文化財) 三間一戸。 入母屋造。 檜皮葺。 宝徳3(1451)年頃、建立。 慶長6(1601)年、園城寺に移築。
◎持田ノ眼◎ 「大門」とも呼ばれる。 だらだらと続く坂道を進むと見えて来る。 最初、園城寺の寺格に比べて、小ぶりの印象を受けるが、 じっくりと見れば見るほど、そのバランスの良さや、 細部まで作りこまれた細工に見惚れる門である。 元々は、近江国甲賀郡の西寺(常楽寺)にあった門で、 豊臣秀吉が伏見城の城門に転用するためにに移築し、 さらに徳川家康によって、園城寺の仁王門として、 移築された門である。 門の姿は、室町時代の和様建築の代表とも言われるほど、 実に美しいものである。