高山寺 開山堂 三間三間。 宝形造。 銅板葺。 享保8(1723)年、再建。
◎持田ノ眼◎ この開山堂の建つ場所は、 明恵上人が起居した禅房院の跡地であり、 明恵上人の遷化後に、弟子たちによって御影堂とされたが、 その後、度重なる戦乱等によって焼失し、 開山堂として復興された。 現在の開山堂は、江戸時代に再建されたもので、 内部には、普段は非公開であるが、 重要文化財の明恵上人坐像が、 安置されている。 この開山堂へは境内の緩やかな坂を登って進む。 周辺は木々が覆い茂り、日常の喧騒から離れ、 まるで明恵上人の膝元で、教えを受けているかのような 感覚を覚える。