宝積寺(宝寺) 九重石塔 仁治2(1241)年、建立。
◎持田ノ眼◎ 「聖武天皇供養塔」と伝えられる。 四層目に、鎌倉時代、 仁治2(1241)年の銘が刻まれており、 京都府下に現存している石塔の中では、 2番目に古いものである。 元々は五重石塔であったと推測されている。 言い換えると、どうしても九重にしなければ ならなかった理由があるはずであるが、 石塔は黙して何も語らない。 ただ単に古いと言うだけではなく、 その姿に大きな謎を秘めた 石塔でもあり趣深い。