天龍寺 法堂
天龍寺 法堂
五間四間。
寄棟造。
桟瓦葺。
明治33(1900)年、復興落慶。
◎持田ノ眼◎
「選仏場」とも呼ばれている。
天龍寺の法堂は、
創建以来、何度も混乱に巻き込まれて焼失しており、
現在の法堂は明治時代に復興されたものである。
内部の中央須弥壇には、
釈迦三尊像が安置されており、
その両脇には、夢窓国師像、足利尊氏像が、
それぞれ配されている。
また堂内の鏡天井には、
鈴木松平の筆による雲龍の図が、
描かれている。
現在は観光客の増加もあって、
この法堂の前は、写真のように駐車場となっており、
多くの観光客からは、ほとんど
顧みられることもない。
この法堂は、明治時代のもので、
歴史的な価値は、それほど大きくないが、
禅宗寺院において、法堂の存在は、
重要な意味を持つだけに、
何とも惜しまれる。