乙訓寺 早良親王供養塔 延暦4(785)年9月23日に勃発した 「藤原種継暗殺事件」に巻き込まれて、 失意の中で薨去した早良親王を供養するために 建立された石塔。
◎持田ノ眼◎ この乙訓寺に幽閉された早良親王は、 自分の無実を証明するために、 10日余に渡って断食を行なう。 しかし、それでも罪は赦されず、 淡路国へ移送される途中で、 早良親王は力尽きてしまう。 今から1200年以上も昔のことであるのに、 この供養塔の前に立つと、 早良親王の無念と言うには、 あまりにも残酷で辛く悲しい思いが、 伝わって来るようである。