園城寺(三井寺) 一切経堂(重要文化財) 宝形造 檜皮葺。 慶長7(1602)年、毛利輝元によって、 周防国国清寺にあった建物が寄進され、 園城寺に移築。
◎持田ノ眼◎ 仁王門から進むと、 金堂の左奥に位置する。 禅宗様式であるが、 国清寺からの移築によるものなので、 詳しい建築年代は不詳。 室町時代頃のものと、 見られている。 裳階付きの三間三間である。 内部には八角輪蔵が、 納められている。 この一切経堂に入ると、 実際は見た目よりも遥かに大きく感じられ、 境内の中で比較的離れた場所にあることから静かで、 別宇宙の空間に居る気がして来る。