清水寺 西門(重要文化財) 八脚門。 三間一戸。 檜皮葺。 寛永8(1631)年、建立。
◎持田ノ眼◎ 三重塔の前に建っている。 通常、この西門からの出入りは出来ず、 門前の石段にも通行止めが置かれている。 このためあまり注目されない西門であるが、 実は京都の門の中でも極めて珍しい特徴を有している。 正面は中央の一戸部の通路はもちろん、 左右の二間も吹き放しとなっているのである。 普通は正面の左右の二間に、二天像が安置されることが多く、 このような形の門は、京都市内でも、 なかなか見かけない門である。 そして背面側の左右の二間に、 持国天と増長天が、それぞれ 安置されている。 清水寺には見所が多いが、 この西門にも注目して欲しい。