東福寺 本堂
東福寺 本堂
五間三間。
切妻造。
本瓦葺。
明治14(1881)年12月16日、仏殿、法堂、焼失。
昭和9(1934)年4月14日、復興再建。
◎持田ノ眼◎
「仏殿」とも呼ばれ法堂を兼ねている。
鎌倉時代からの仏殿と法堂は、
明治14(1881)年の火災によって失われてしまった。
外観は重層七間五間のようであるが、
一階部の屋根に見えるのは裳階で、
実際は単層五間三間である。
近くで見ると、この法堂の大きさがよくわかる。
昭和以降に建立された寺院建築物では、
日本最大の大きさを誇るものである。
内陣の天井には、
堂本印象による龍が描かれ、
平瓦が敷かれた床上にある須弥壇には、
釈迦如来像を中心に、観音菩薩像・弥勒菩薩像等が、
安置されており、地蔵菩薩坐像は重要文化財の指定を受けている。
画面手前に見える柱は「日蓮柱」と呼ばれ、
かつて迫害を受けていた日蓮を、
東福寺が保護したことへの礼として、
日蓮宗から寄進されたもの。