相国寺 宗旦稲荷 江戸時代、相国寺の境内に 住み着いた一匹の白狐を祀る祠。 鐘楼の隣にひっそりと佇んでいる。
◎持田ノ眼◎ この白狐は、 千利休の孫である千宗旦に化けて、 お茶を点てたりしたことから、この名が付いた。 他にも雲水(修行僧)に化けて、 僧堂で一生懸命に学問に励んだりする等、 多くの人から愛された白狐であったと伝えらえる。 しかし、そのいたずらが過ぎたのか、 遂に人の手にかかって命を落とすこととなる。 その死を哀れんだ人々によって祀られることになったと言う。 日本人の心が豊かだった時代の 象徴のような祠である。