東福寺 東司(重要文化財) 七間四間。 切妻造。 本瓦葺。 室町時代初期頃の造営で、 かつては隣接する禅堂と回廊で 繋がっていた。
◎持田ノ眼◎ 境内では禅堂の南に位置する。 三門等のように、 その立体的な巨大さで 圧倒される建物が多い中にあって、 この東司は横の広がりの大きさに圧倒される。 東司とは禅宗様式のトイレのことであり、 この東福寺の東司は現存する日本最古のもので かつ最大のものである。 現在では使われていないが、 用便も修行のひとつとされている禅僧たちの 厳しい修行生活の一端が伺える。