石山寺 三十八所権現社 流造。 桧皮葺。 慶長7(1602)年、 淀殿による復興作業の中で、 礼堂と共に建立された。 近くにある蓮如堂は、 元はこの三十八所権現社の 拝殿であった。 昭和33(1958)年、滋賀県有形文化財指定。
◎持田ノ眼◎ この三十八所権現社は、 石山寺の鎮守社として建立された。 本堂前の小高い場所にあり、 非常に小さな社である。 しかし、社としての建築には、 豊臣家の財力と威信がかけられており、 桃山様式の美しさをよく伝えている点が 注目される。