京都御所 小御所
京都御所 小御所
入母屋造。
桧皮葺
建長年間(1249〜1256)に、
鎌倉の源頼朝邸に建設された
小御所の影響を受け、初めて閑院内裏において
「小御所」が設けられたと言う。
幕末の慶応3(1867)年には、
「小御所会議」が行われ明治維新の
表舞台ともなった。
しかし、昭和29(1954)年、
鴨川の河原で挙行された
某Y新聞社主催の花火大会の花火が
小御所の屋根に落下し焼失。
現在の小御所は、昭和33(1958)年、
寛政年間(1789〜1801)に造営された
小御所を基にして再建されたもの。
◎持田ノ眼◎
御学問所の南に位置する。
もともとは皇太子の御在所であったと言われ、
元服の儀が執り行なわれたことから
「御元服御殿」とも呼ばれた。
時代が下り江戸時代頃になると、
諸大名の拝謁等の行事の場として
使われるようになる。
寝殿造の外観をしているが、
内部は畳敷きで欄間もあり、柱も角柱である等、
書院造の趣も持っている。
また小御所の東面は、
蔀戸が一列に連なっており、
その前に広がる御池がさらに開放感を加え、
非常に伸びやかな印象を受ける。
北面と南面もとても美しい。