平等院 扇の芝 画面奥の石柵で囲まれた箇所。 治承4(1180)5月26日、 平氏軍の攻撃による流れ矢が 不運にも命中してしまった源頼政は、 自らが持っていた扇に辞世の句を遺し、 この場所で自刃して果てた。
◎持田ノ眼◎ 大勢の観光客で 賑わう平等院であるが、 この「扇の芝」には訪れる人もあまりなく、 ひっそりとした静寂の時間が漂う。 すぐ傍には宇治川が迫り、 源頼政が自らの兵を指揮して、 最前線で奮戦していたことに、 深い感慨を覚える。