仁和寺 金堂(国宝) 入母屋造。 七間五間。 本瓦葺。 江戸時代の 寛永年間(1624〜1644)に、 仁和寺伽藍の復興が行われる。 同時期に京都御所でも、 紫宸殿等の新築工事が行われており、 そこで慶長18(1613)年に建てられた 紫宸殿が仁和寺に移築され、 現在の金堂となっている。
◎持田ノ眼◎ 紫宸殿時代の桧皮葺から、 本瓦葺に改修されているものの、 京都御所での旧観を今日に 留めているとされる。 この金堂の姿は、 胡粉を用いた白さや、 規則正しい蔀が作り出す 清廉な美しさで満ちている。