東福寺 六波羅門(重要文化財) 鎌倉時代。 本瓦葺。 鎌倉幕府の 六波羅探題政庁の門を 移築したものと伝えられる。
◎持田ノ眼◎ この六波羅門は、 東福寺南方方面での 出入りに用いる惣門となっている。 この門をよく見ると、 あちらこちらに疵跡が見受けられる。 この疵跡は、 元弘3(1333)年5月、 鎌倉幕府打倒の際に六波羅探題が、 足利尊氏率いる倒幕軍によって 攻撃を受けた時の矢疵だと、 言われている。 もしかすると北条仲時が、 この門から出撃したかも知れない。 このようにこの門は、鎌倉幕府と京都を結ぶ 貴重な遺跡でもある。