大徳寺 三門(重要文化財) 別名「金毛閣」。 禅宗様式。 重層入母屋造。本瓦葺。 五間三戸。 享禄2(1529)年、一階部分完成。 天正17(1589)年、二階部分完成。 二階内部は長谷川等伯による 鮮やかな天井画等が描かれている。 また千利休像も安置されている。
◎持田ノ眼◎ 連歌の宗長と、茶道の千利休という 異なる時代を代表する二人の文化人が、 それぞれ檀越となって時代を超え、 重層の三門を作り上げたことに 深い感慨を覚える。 豊臣秀吉の逆鱗に触れた千利休像は、 利休の切腹後に、一旦、岡山へ送られたが、 明治時代になって再びこの三門に 安置されるようになった。 禅宗様式で建てられた三門としては、 日本で2番目の古さを誇る。