泉涌寺 霊明殿 四条天皇像及び尊牌(位牌)、 そして歴代天皇・皇后の尊牌を 奉祀している。 霊明殿の建物は、 幾たびもの戦乱で焼失を繰り返し、 明治4(1871)年になって京都御所より、 霊明殿用に建築物を賜り移築したが、 明治15(1882)年に焼失。 明治17(1884)年に宮内省によって 再建されたものが現在に伝わる。
◎持田ノ眼◎ この泉涌寺が、 「御寺」と呼ばれるのは、 この霊明殿の存在ゆえにである。 天智天皇系皇統にとって、 仏教的に極めて重要な場所である。 後西天皇の筆による「霊明」の 勅額が正面に掲げられている。 伽藍の一番奥まった場所にあり、 静かな中に厳かな雰囲気が 漂っている。