興福寺 五重塔(国宝) 本瓦葺。 三間三間。 天平2(730)年4月28日、 光明皇后により五重塔建立が発願される。 その年内に完成。 寛仁元(1017)年、焼失。 永承元(1046)年、焼失。 康平3(1060)年、焼失。 治承4(1180)年、焼失。 応永18(1411)年、焼失。 応永33(1426)年、復興。
◎持田ノ眼◎ 教王護国寺(東寺)の五重塔に次ぎ、 日本で二番目の高さを誇る五重塔である。 幾たびの焼失を繰り返し、 現在の五重塔は室町時代に再建されたもの。 屋根の勾配などに、 大仏様や禅宗様と言った 中世建築様式の影響があるものの、 ほぼ創建当初の古式をよく伝えている と言われる。