泉涌寺 仏殿(重要文化財) 五間五間、 重層入母屋造。 本瓦葺。 創建当初の仏殿は、 度重なる兵火で焼失し、 現在の仏殿は寛文9(1669)年になって、 徳川家綱により再建されたもの。 中央には阿弥陀像、 その左右に弥勒像と釈迦像の 三尊像がそれぞれ安置されている。
◎持田ノ眼◎ 真言宗でありながら、 この禅宗様式の仏殿が、 境内にそびえることで、 泉涌寺だけが持つ「御寺」としての、 凛とした格式が漂う。 なお天井の龍と、 須弥檀背後の白衣観音像は、 狩野探幽がその晩年に、 描いたもの。