知恩院 御影堂
知恩院 御影堂(重要文化財)
十一間九間。
単層入母屋造。
本瓦葺
寛永10(1633)年、起工。
寛永16(1639)年、完成。
正面須弥壇に法然上人の御影。
東壇には、阿弥陀如来立像、善導大師、源智上人、
聖光上人、超誉上人、満誓上人、雄誉上人の坐像。
西壇に徳川家康、徳川秀忠、伝通院の坐像が
それぞれ安置されている。
◎持田ノ眼◎
本堂、もしくは大殿とも呼ばれる。
この御影堂の建築様式上の
特徴としては外部は和様でありながら、
内部は禅宗様となっていることが挙げられる。
この本堂の東側の軒下には、
左甚五郎が置き忘れたという「忘れ傘」が
箱に入れ安置されている。
これは建物が完成した瞬間から、
魔物が取り憑き崩壊すると言われることから、
それを避けるために未だに建築途中ということを
示す魔除けとして置かれているものと言う。
同じ魔除けを理由として本堂の棟には、
二枚の瓦がやはり置かれたままになっている。
内陣「明照」の額は、
大正天皇の御宸筆である。