妙心寺 経蔵(重要文化財) 一重裳階付き一間一面。 宝形造。 内部には八角形回転式の経蔵があり、 6527巻の経典が収蔵されている。 寛文13(1673)年頃に建立。
◎持田ノ眼◎ 裳階が付けられているために、 見た目では二重三間三面に見える。 この経蔵は大坂の豪商として有名な 淀屋辰五郎が寄進したものと言われている。 経蔵が建立された当時、 徳川幕府の寺院政策によって、 華美な建築が制限されていたために、 この経蔵も見た目は極めて地味である。 しかしながら内部は鏡天井・床瓦敷など、 大伽藍に相応しいように丹念に 作り込まれている。