大阪城(大坂城) 六番櫓(重要文化財) 寛永5(1628)年頃に。 徳川幕府によって建設されたもの。 数次の戦災や天災に耐え、 昭和28(1953)年頃から修理が始まり、 昭和40(1965)年頃の解体修理を経て、 その美観を取り戻した。
◎持田ノ眼◎ もともとこの六番櫓は、 大坂城の南外堀方面の防衛を担う 一番櫓から七番櫓まである櫓群を、 構成するものであった。 しかし戊辰戦争の際に、 四番櫓、五番櫓、七番櫓を喪失し、 さらに太平洋戦争では米軍の無差別空襲を受け 二番櫓、三番櫓も喪失してしまったのである。 この六番櫓は一番櫓と共に、 大坂城の生き証人のような存在である。