平家 池殿 平氏一門が邸宅を 構えた六波羅にあって、 平忠盛の後妻である池禅尼が住まい、 その実子である平頼盛の邸宅があった場所 と伝えられる。 治承2(1178)年、言仁親王が池殿にて誕生。 言仁親王は治承4(1180)年に即位(安徳天皇)。 治承4年、高倉上皇が池殿へ行幸。 養和元(1181)年正月14日、高倉上皇は、 この池殿にて崩御。 寿永2(1183)年、源義仲の上洛に伴い、 都落ちする平氏の手により火を付けられ、 その豪壮な姿も灰燼に帰した。
◎持田ノ眼◎ 現在、六波羅蜜寺の 西方の地に「池殿町」があり、 そこが六波羅第の池殿跡と推測されている。 池殿町は観光客で賑わう東山界隈にあって、 落ち着いた佇まいを見せるところである。