東大寺 三月堂(国宝)
◎持田ノ眼◎ 別称「法華堂」。 羂索堂に相当すると考えられ、 東大寺の中でも屈指の歴史を有する。 奈良時代の建築物と鎌倉時代の再建部とが 融合した特徴的な建物である。 前部・礼堂(入母屋造)は、 正治元(1199)年創建であり、 後部・正堂(寄棟造)は天平5(733)年、 もしくは天平18〜20年頃の創建とされている。 堂内には本尊の不空羂索観音を始め、 秘仏の執金剛神や四天王立像、梵天立像 金剛力士立像、日光・月光菩薩立像等、 多くの仏像が安置されている。 三月堂正面の石灯籠は、 建長6(1254)年に造られたものである。