東大寺 大仏(盧舎那仏坐像)(国宝)
◎持田ノ眼◎ 聖武天皇の発願で天平15(743)年に、 紫香楽宮の甲賀寺に大仏造立は企画されるが、 平城京に還幸した上で東大寺に大仏造立が開始される。 天平17(745)年、原型作り開始。 天平勝宝元(749)年、大仏鋳造完了。 天平勝宝4(752)年4月9日、大仏開眼供養が 聖武太上天皇・光明皇太后・孝謙天皇列席のもと、 文武百官らが勢揃いし盛大に挙行される。 宝亀2(771)年、光背完成。 斉衡2(855)年、大仏頭部落下。 治承4(1180)年、平重衡軍の失火で 大仏頭部・両手首が焼失。 文治元(1185)年、重源の勧進により修復が完成し 大仏開眼供養が行われる。 永禄10(1567)年、 松永久永と三好三人衆の争乱で大きく損傷。 元禄3(1690)年、大仏頭部修復完成。 右脇から腹部と袖、台座などが 天平時代の造立当初のままのもの。