祇園祭の前祭に巡行する山。
謡曲『木賊』に因む山。
世阿弥の作った謡曲である、父と別れた松若が、生まれ故郷の信濃国で、木賊を刈る老人と出会い、その老人の舞った小謡曲舞こそが二人を繋ぐ絆であり、二人は、めでたく再会を果たす、と言うもの。
【ご利益】
謡曲『木賊』が老翁と子供の再会を描くことから、迷子にならないご利益があるとして、「迷子の御守り」が授与される。
【歴史】
元治元(1864)年の『禁門の変(蛤御門の変)』で胴組を焼失。
明治5(1872)年に復興。
【御神体人形】
御神体人形の頭部は、奈良の仏師の系譜で、確かな名前は伝わらず「春日仏師」の作とだけ伝わる。製作年代は、安土桃山時代とされる。
【胴組】
胴組。
【水引】
水引は、「日輪雲鳳文」綴錦。
【前掛】
前掛は、「唐人交易図」綴織。
【胴掛】
胴掛(下段の奥)は、「飲中八仙人図」綴錦。
【見送】
見送は、「鳳凰牡丹図」綴錦。
【日程】
7月13日、鉾建て。
7月16日、宵山。
7月17日、巡行。
京都市下京区仏光寺通西洞院西入ル木賊山町。